芳野かえ ゼンタングル®認定講師

ゼンタングル®メソッドはリラックスしながら集中できるパターンアートの描き方です。

トラディショナルなゼンタングルの魅力

先日発売された  「ゼンタングル プライマー」を読んで、トラディショナルなゼンタングルの重要性を思い知りました。これまでは意識してトラディショナルなゼンタングルを描こうとしても、色を付けたくなったり宝石を描きたくなったりして結局ZIAになることが度々でした。ZIAはZIAで別に良いんだろうと思うんですよ。でもゼンタングルの真髄は、トラディショナルなものにあると心底思えました。

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描いているとき、最終的にどんな絵になるのか全然分かりません。自分で描いているのに、どんな絵になるんだろうとワクワクするんですよね。不思議な感覚です。

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ゼンタングルは描いている最中の楽しさや没入感(?)を重視してはいるものの、できあがった作品自体を無価値としないところがまた素晴らしいですね。自分の作品を公開したり、他の人が描いた作品を鑑賞してそこでのコミュニケーションも否定していません。公開や交流用の公式アプリがあるくらいですからね。ストイックに過程のみを重視するものなら、できた作品はすぐ捨てろとか燃やせとかいうことになるところです。

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ゼンタングルに興味のある方で、もし9センチ四方の厚紙に描いた事のない方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度そのような紙に描いてみられると良いですよ。公式の紙でなくても、普通の画用紙でもこのサイズに切って角を少し丸く切ると似たようなものになります。「ゼンタングル プライマー」に、何回も「描きながら紙を回しましょう」と書いてありました。かなり重要なことのようです。このサイズの紙は、とても回しやすいです。大きな紙やスケッチブックでも回せないことはないのですが、やりやすさが全然違います。

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ZIAばかり描いていたときは、公式の紙は使いづらいのではくらいに思っていました。実際に公式の紙は、マーカーや水彩、色鉛筆でグリグリ描くのには適していないと思います。水彩やマーカーを使った上からさらに何かしようとすると、表面がボロボロと剥がれてきます。今になってやっと納得できましたが、公式の紙はトラディショナルなゼンタングルを描くのに最高の紙です。表面がわざと荒くしてあるようで、線がかすれます。それが独特の味を醸し出すような感じがします。

水彩紙の「粗目」や「中目」とはまた少し違う感じです。少し毛羽立っているような。だからか、描いているとペン先に紙の繊維がついてしまうことも度々です。ついたら、ティッシュに軽くなすりつけてとっています。

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マリアの作品は本当に素晴らしいです。憧れです。マリアの作品はゼンタングル公式サイトのトップページにあるので、すぐ見られます。「ゼンタングル」という言葉は聞いたことがあっても、マリアの作品を知らない方は結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。書店で売っている本にはマリアの作品が載っていないので、初めての方がまず目にするのはCZTの作品か、ゼンタングルファンの人の作品が大半ですよね。

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私が初めて見たゼンタングルは、海外のCZTの方の作品でした。マリアの作品は、他の人の作品とはもう全くの別次元な感じがするんです。アメリカでは普通のお店でマリアの作品がパッケージになっているタイルとペンのセットが売っているらしいんですよ。日本でも売って欲しいです。マリアの作品が普通に目にできるようになれば、日本でもゼンタングルをする人が激増すると思うのですけどね。