芳野かえ ゼンタングル®認定講師

ゼンタングル®メソッドはリラックスしながら集中できるパターンアートの描き方です。

ゼンタングルに“練習”はあるのか

ゼンタングルから発売されている本に「zentangle practice」という言葉が度々出て来ます。日本語にそのまま訳すと「ゼンタングル練習」とかなってしまうのですが、私にはどうもしっくりきません。「練習」ということは「本番」があるような感じがしてしまうからです。私のイメージではゼンタングルに練習はないと思うんですよね。いつでも本番というか。「zentangle practice」というのは、何枚も繰り返し描くということなのかなと想像しています。何枚も描くうちに、ゼンタングルメソッドの良い点がじわじわと実感として分かってきます。

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公式から発売されているタイル(紙)が少し高いのでタイルは本番用の紙で、普段は練習として別の紙に描くというのも分かります。でも、高い紙を使っても良いんですよ。自分が絵を描く紙なんて安物で十分とか、高い紙なんて自分にはもったいないとか思わないで欲しいです。良い紙や素晴らしいペンを使うことは、自分をリスペクトすることに繋がるのだそうです。ZIAを描くときは水彩紙の方が描きやすい時もあります。

 

タイルは紙自体が高級品なのもありますが、端ががたがたしている加工がしてあるのでロスが出て余計に高くなってしまっているんじゃないでしょうか。公式のタイルを使っているうちにあの端のがたがたは、個人的にかなり重要だと思えてきました。自分で作れません。ZIAを描きたいときに自分で買ってきた水彩紙を切ってタイルを作ると、端がまっすぐなのでそこが気になります。端がまっすぐだと「ちゃんとしなくてはいけない」という気分になるんです。均等にしないと、とか はみ出してはいけない とか。そんなことはゼンタングルメソッドでは気にしなくていいんです。

 

トラディショナルなゼンタングルを好きなペースで描くと、私はタイル一枚に2時間くらいかかります。タイルは一枚100円くらいしますが、2時間集中できるとしたら趣味や楽しみとして安いと感じます。描いていてワクワクするんです。大人になってしまうとワクワクする機会自体がなかなかありませんよね。しかも自分が描いている絵にですよ。自分で信じられません。

東京でゼンタングル教室をしています