芳野かえ ゼンタングル®認定講師

ゼンタングル®メソッドはリラックスしながら集中できるパターンアートの描き方です。

ボブの絵画教室とゼンタングル

 『ボブの絵画教室』という番組をご覧になったことはありますか?ボブ・ロスというアフロヘアの男性が、油絵で風景画の描き方を教えてくれるテレビ番組です。ボブ先生はたった30分で油絵の風景画を完成させます。「ね、簡単でしょ?」が口癖なのか、何度も出てきます。先生がそれを言う度に私は『簡単じゃないですよ〜』と思います。山と森、川、砂漠、雪景色、海など自然の風景を何でも描かれていました。日本語に吹き替えしたのだけでも300本はあるらしいので、本国版は一体何本あるんでしょう。
f:id:tanglefan:20170204121714j:image
実物の風景や風景の写真を見ながら描くのではなくて、完全に概念とテクニックで描かれているところも私には衝撃でした。子供の頃、図工や美術では先生から「モチーフをよく見ましょう」と言われませんでしたか?私は言われました。ボブ先生は実際の風景も写真も見ずに概念としての風景を描いていらっしゃいます。きっとボブ先生は普段から山や空や岩、森を観察なさっているのであんな風に描けるんでしょうね。

f:id:tanglefan:20170204173732j:image
ゼンタングルには間違いはないので、何か予想外のことが起こってもそこから展開していけばいいです。それを知ったとき、私はボブ先生の事を思い出しました。ボブ先生は筆の運びや色が自分の思惑から外れてしまっても「楽しいアクシデントですよね」等と言ってそれを生かします。先生は大変手慣れているので、予想外の事はなかなか起こりませんけどね。私が見た回では丁度見られました。描きながら「楽しくないなら描く意味ないんですよ、そういう人は他のことをしましょう」などと発言したりして、絵画の先生が教室をしている最中にそれ言っちゃうんだ!?とそこも衝撃でした。でもその通りですよね。合う合わないありますよ。

ゼンタングル公式から出ている一冊目の本を読んでいたら、そのボブ先生の事が出てきたんです。間違いを楽しいアクシデントと言う事についてでした。ボブ先生はとても有名なので、マリアとリックもご存知なんですね。絵が描けるようになるというコンセプトも共通しています。

東京でゼンタングル教室をしています