CGを描くようになってからずっと、私はアナログ画材恐怖症でした。CGに慣れてしまうともう、修正やアンドゥができないアナログ画材は怖くてしょうがないです。実際、たまに鉛筆でキャラクターの顔など描いてみると、あまりの下手さに背筋が寒くなりました。
そういえば思い出してみると、CGを描くようになる前はアナログ画材でバリバリ絵を描いていたかというとそんなことはありませんでした。描きたい気持ちはあって、画材を買ってきたりはするものの、結局使わないまま大人になってから全て断捨離しました。
授業や部活では最低限描いても、家で自由に描いて良いとなると何を描いたらいいのか分かりません。買い込んだ画材は本当にもったいないことをしました。でも、断捨離したことを後悔はしていません。一回全て捨てる必要があったと思います。紙なんて絶対湿気ってますし、絵の具もインクも腐ってたでしょうし。
ゼンタングルを描くようになってから急に風景画を描きたくなって、風景画のマニュアル本を買ってきました。
一冊は『はじめてさんのおでかけ水彩色鉛筆Lesson』。もう一冊は『水彩画プロの裏ワザ 』
それで描いたのがこれです。おととし行った上高地の写真を見ながら描きました。
『はじめてさんのおでかけ水彩色鉛筆Lesson』
この本は、水彩色鉛筆を使って風景画を描くのをメインに解説されています。水彩色鉛筆とは書いてありますが、普通の水彩絵の具で描くときも参考になると思います。水彩色鉛筆ってそんなにいいのか?と興味がわいたので、後日近所の画材屋さんで試しに5本くらい買ってみました。
かっちりした水彩画というのじゃなくて、イラストエッセイとかの描き方ですね。画面のはしにしゃらっと書いてある英文がかっこいいです。英文が書けません。上のキノコの絵を描いていて思いましたが、『画面の上が開いてしまった…』とかいうときに英文を書けばごまかせるのでいいですね。
『水彩画プロの裏ワザ 』
こちらは画家が描くかっちりとした風景画の本です。絵になる風景を探して、何キロも歩き回るそうです。描くのも大変ですけど、景色を探すのがまず大変ですね。「グリザイユ画法」という、白黒画面に描いてから色を付けるという技法が面白いと思いました。やってみたいです。