芳野かえ ゼンタングル®認定講師

ゼンタングル®メソッドはリラックスしながら集中できるパターンアートの描き方です。

やっとゼンタングルの講習を受ける「正解がない」

ゼンタングルの本は買ったものの、熟読しないで勝手に描いてばかりでしたが、ちょうど日本在住の認定講師の方の講習が開かれていたので受けました。

そこで描いたのがこれです。

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不便な場所に住んでいて都会まで出るのが大変なので、2講座連続で受けました。

本を見ながら好きなパターンだけとか勝手に思いついたパターンばかり描いていたので、先生の指示に従って決められたパターンを描くというのは新鮮でした。勝手に描いているときはどうにでもなれという感じで適当に進められるのに、指示があると普段なら気にしないような細かい部分が『この線の最後のここはどうやって終えたらいいのか?』などと思えてきます。不思議な感覚でした。

 

ちょうどこの日は先生と私が一対一だったので、しょうもない質問もばんばんしてしまったのですが、そのたびに先生が「いいんですよ」とか「大丈夫」とか「間違いはないんです」と優しい言葉をかけてくださり、ゼンタングルの「間違いはない」という点についてとても納得しました。

 

ゼンタングルは「正解がない」という特徴があるそうです。本にも描いてありますが、実際先生とやりとりすると驚きがあります。公式のパターンを見ても、正確に並んだ模様なのできっちり描かないといけないような気になってきますが、そういうことはないようです。集中して真剣に描くことは、ゼンタングルの名前のゆえんである「禅」につながるのでしょうが、連続模様を間違えることはよくあります。間違えても、そういうパターンにしてしまうとか、そこは間違えてもそこからこれまで通り進めてもいいし、間違えたところを直さなくてはと焦る必要は全然ないんですね。消しゴムも基本、つかいません。

 

結構カウンセリング的なイメージを受けました。「みんな違って、みんないい」的な。まちがっていいし、間違いとかないし。できあがってみたら、そんな細かいところ気にならないし。人生を感じます。最近、普通に生活していて「間違いはない」というメッセージをよくうけとるので、ゼンタングルもそれなんだなと興味深かったです。